これは本当にそのとおりで、
テクニカル分析は天気予報と同じで予測が外れることもあります。
テクニカル分析するには必須ではないですけど、
知っておいたほうがいいので一応書いておきたいと思います。
テクニカル分析はチャートや指標を分析して、
売買タイミングを示すサイン(シグナルとも言います)をもとにトレードをします。
たとえば分析して買いのサインでていたら、
為替レートが上昇しそうな状態だということなので、
それをもとに買いの注文をするわけです。
でも買いのサインが出ていたにもかかわらず、
為替レートが逆に動いて下がってしまうことがあります。
このようなサインと逆に動く現象を投資の専門用語で「だまし」といいます。
どんな精度の高い分析をしても、どんなに上級者でも
だましのパターンは絶対に避けることはできません。
テクニカル分析のスキルが低くて分析に誤りがあったり、
前の記事にも書いたような突発的な出来事が起こったりして、
だましになるのかもしれません。
でも一番大きい理由は為替市場に参加している人たちの総意で、
為替レートが動いているからだと思います。
つまり為替レートは人間の思惑で動いていて、機械的には動いていないということです。
チャートだけを見ていても、そこには人間の思惑が入っていないので、
どうやっても完璧に予測することは不可能なんです。
そもそも完璧に予測できるとしたら、
誰でも儲けることができるということなんで絶対にありえないですね。
テクニカル分析は取引の判断材料となるもので大事ではあるんですけど、
完璧には分析できないということを知っておきましょう。
なんで完璧に分析にできないことを強調しているのかと言うと、
テクニカル分析を深く追求していくと、
このパターンなら絶対大丈夫と錯覚してしまうことがあるからです、、
だましのパターンで損をしてしまっても、
間違っているのは自分ではなくて、
相場が間違っていると思ってしまうことがあります、、
でも相場は常に正しくて、間違っているのは自分なんです。
もしかすると過去はそのパターンが当てはまっていたけど、
今はもう当てはまらないのかもしれません。
精度の高いサインだと思っていたけど、
実は精度の悪いサインだったのかもしれないです。
だましのパターンが続くようなときには、
今のやり方に問題ないのか疑ってみるのがいいと思います。
特にひとつのパターンを長く利用していると錯覚しやすいので、
心のどこかに完璧な分析はできないと留めておいたほうがいいですね。
移動平均線にはこれよりも有名な
ゴールデンクロス、デッドクロスというサインがあるので紹介したいと思います!
「移動平均線ってなぁに?」でも書きましたけど、
移動平均線は2~3本同時に表示して使うのが主流です。
比較的に短い期間での取引なら短期と中期、
もう少し長い期間の取引をするなら中期と長期とか、
複数本の移動平均線を表示して使います。
異なる期間の移動平均線を表示することで、
これまでの記事で紹介したようなトレンドの判断や
移動平均線の突き抜けのサインも精度が上げることができます!
これまで1本だけのチャートをいくつか掲載してきましたけど、
むしろ1本だけで使うことのほうが珍しいです(汗)
少し話がずれましたけど、今回紹介したい売買サインというのが
2本の移動平均線から分かる売買サインでゴールデンクロスといいます。
ゴールデンクロスは短期(中期)の移動平均線が
中期(長期)の移動平均線を下から突き抜けることで、
買いのサインとして知られています。
ゴールデンクロス! (クリックで拡大します!) |
チャートの丸印のところがゴールデンクロスで、
紫色の短期移動平均線が、緑色の中期移動平均線を、下から突き抜けています。
これが買いのサインになっているので、
このクロス(交差)のタイミングで買いポジションを持つと良いとされています。
メジャーな売買サインなんで、
もしかするとすでに知っているかもしれませんが、
ゴールデンという名前がついている割に、実はそこまですごい売買サインではないです、、
ゴールデンクロスは分かりやすいサインではあるんですけど、
実際の取引に使ってみるとサインが出るタイミングがやや遅いように感じます。
サインが出たときには、すでにトレンドの勢いがなくなりかけだったり、
すでに反転して下降トレンドになっていたりすることも多いです。
もちろん狙いどおりに上昇することもあるんですけど、
その確率が低いからサインを信じて取引を仕掛けるのは結構勇気がいりますね、、
為替バカとしては「移動平均線を突き抜けると売買サイン!」で紹介した
ローソク足が移動平均線を突き抜けるサインのほうが
タイミングが遅くもなく、早くもなく、ちょうどよいタイミングだと思います。
ゴールデンクロスはのんびり動く通貨ペアなら
もしかすると通用するかもしれませんが、
値動きの早い通貨ペアには絶対使いにくいサインだと思います!
絶対使いにくい言った後に紹介するのもなんですが、
ゴールデンクロスは買いのサインなんで、その逆の売りのサインもあります。
売りのサインはデッドクロスと言って、
短期(中期)の移動平均線が中期(長期)の移動平均線を
上から下に突き抜けるのがサインになっています。
ゴールデンの反対がデッドなんて、
なかなかナイスなネーミングだと思うんですが、
内容的にはゴールデンクロスと同じですね。
デッドクロス! (クリックで拡大します!) |
チャートの丸印の箇所がデッドクロスです。
このチャートだとデッドクロスの後にキレイに下落していているので、
デッドクロスのサイン通りに売りで仕掛けていたら
うまく利益になっていたパターンですね。
でも上に書いたとおりにサインが出るタイミング遅いので、
他のサインと併用して仕掛けは判断したほうがいいと思います。
他のサインについては、これから少しずつ紹介していきます!
]]>
移動平均線がチャート上にあるだけで
トレンドがどこにあるのか分かりやすくなりますね。
でも移動平均線はトレンドの場所が分かるだけではなくて、
売買タイミングの分析にも使えるので紹介したいと思います!
まずは前回の記事でも使ったチャートを見てください。
(下降トレンドを追加しました)
AとDがトレンド! (クリックで拡大します!) |
Aが上昇トレンドで、Dが下降トレンドですね!
B、Cは移動平均線の向き、位置関係のどちらかが
条件を満たせていなくてトレンドになっていない部分です。
今回注目したいのは、このBとCのほうですね。
よく見るとBとCは、上昇トレンドであるAと、下降トレンドのDに挟まれていて
トレンドが転換している箇所になっています。
そしてさらによく見ると、ローソク足が移動平均線を突き抜けているのが分かると思います。
たとえばBは上昇トレンドから下降トレンドへ転換している箇所で、
ローソク足が上から下に突き抜けていますね。
このようにトレンドが転換するところでは、
ローソク足が移動平均線を突き抜けやすいんです!
そしてトレンドが転換するところは
とてもよい売買タイミングになりやすいです。
トレンドが転換すると逆方向に動くことが多いので、
それを見越してポジションを持つと利益につなげやすいからですね。
こういう売買タイミングを示す兆候のことをサインとかシグナルといいます。
今回の場合なら「ローソク足が移動平均線を突き抜ける」のがサインになっていて、
Bの箇所を「売りのサイン」、Cの箇所を「買いのサイン」と言ったりします!
もう一度Bを見てみると、
Bの移動平均線を突き抜けたタイミングが「売りのサイン」なので、
ここで売りポジションを持ちます。
そうしてDの下降トレンドに乗れば利益を確保することができます。
このようにローソク足が移動平均線を突き抜けるのは、
代表的なサインとして知られていて、売買タイミングの目安にすることができます!
移動平均線の突き抜けサインは、
グランビルという移動平均線を考案した人が提唱しているサインのひとつです。
だから広く知られていて有効なサインなのは間違いありません。
それでもサインは確実なものではなくて、
サインがでても大きなトレンドが発生しないこともあります。
サインは確実ではない! (クリックで拡大します!) |
このチャートの印を付けたところは、
移動平均線を突き抜けている箇所なんですが、突き抜けた後の動きを見てください。
特に大きなトレンドが発生するわけでもなく、
すぐに反転していたり、移動平均線の周辺をうろついていたりしています。
これだとサイン通りに売買しても、
利益にするのは難しかったのではないかと思います。
サインは売買タイミングの目安になりますが、
それだけで稼ぐというのは基本的にできません。
このあたりのことは「完璧に分析することはできない!」でも書いていますが
サインは絶対的なものではないので注意してください。
ただサインは知らないよりは知っているほうが
トレードしやすいのは間違いないですね。
ということで、次の記事で移動平均線に関するサインをもうひとつ紹介します!
]]>
しかし、今回紹介する移動平均線とローソク足の位置関係と合わせて考えると
分析の精度が高くなるので紹介したいと思います。
移動平均線は為替レートが上昇してもすぐに上昇しないで、
少し遅れてから上昇をはじめます。
移動平均線は計算方法の特性上、
どうしても為替レートより動きはじめるのが遅くなります。
たとえば次のチャートを見てください。
移動平均線は遅れて動く! (クリックで拡大します!) |
典型的な上昇トレンドのチャートですね。
ここで注目してもらいたいのが
ローソク足が上昇してからの移動平均線の動きです。
ローソク足を追いかけるように、
移動平均線が遅れて上昇しているのが分かると思います!
必ずこのように遅れて動くので、
上昇トレンド中は移動平均線の上にローソク足という位置関係になります。
下降トレンド中の位置関係はこれとは逆で、
移動平均線の下にローソク足がある状態となります。
下降トレンドでも遅れて動く! (クリックで拡大します!) |
上昇トレンド中は必ず移動平均線の上にローソク足があるんですが、
移動平均線の上にローソク足があれば、
必ず上昇トレンドなのかと言えばそうではないケースもあります。
トレンドがなくて保ち合いの場合だったりすると、
移動平均線の上と下を為替レートが行ったり、来たりするので、
位置関係だけではトレンドは判断できないんですね。
保ち合いは移動平均線を上下する! (クリックで拡大します!) |
ではどうすればよいのかと言うと、
「移動平均線の向きはトレンドを表している!」で紹介した
移動平均線の向きでトレンドを判断する方法と合わせて考えます。
つまり移動平均線の上にローソク足があって、
なおかつ移動平均線が右肩上がりであれば上昇トレンドと判断します。
次のチャートをみてください。
2つの条件を満たすところだけ上昇トレンド! (クリックで拡大します!) |
Aは移動平均線が右肩上がりで、ローソク足も移動平均線より上にあり、
2つの条件を満たしているので上昇トレンドです。
でもBは移動平均線が右肩上がりですが、
ローソク足が移動平均線より下なので上昇トレンドではないです。
Cはローソク足が移動平均線より上だけど、
移動平均線が右肩上がりではないので、これも上昇トレンドではないです。
このように2つの条件を使えばトレンドの状態の判断が
紛れなく早く確実に行うことができます!
まとめると次のような感じになります。
トレンド | 移動平均線の向き | 位置関係 |
上昇トレンド | 右肩上がり | 上:ローソク足 下:移動平均線 |
下昇トレンド | 右肩下がり | 上:移動平均線 下:ローソク足 |
でも、なんでトレンドの状態を知る必要があるのかというと、
FXのトレードの基本は、トレンドに乗って売買するからですね。
(詳しくはまた別の記事に書きます)
それにトレンドの状態が分かれば、
トレンドが転換するタイミングも分かるので、
売買タイミングを知ることにもなり優位に売買できます!
これについては次の記事で書いていきます。
]]>
今回の記事から移動平均線にどんな特徴、特性があるのかを
いくつかの記事に分けて紹介していきたい思います!
まずは、なんとなく分かっていればよいレベルのものから紹介します!
]]> 移動平均線の向きでトレンドが分かる!?
移動平均線は平均値の連続なので、
平均の特性をいかした色んな分析方法があると
「移動平均線ってなぁに?」でお伝えしました。
ここではそのうちのひとつである
移動平均線の向きに注目した分析を紹介します。
移動平均線の向きに注目! (クリックで拡大します!) |
このチャートのAの部分を見ると、
ピンク線の移動平均線が上昇しているのが分かると思います!
移動平均線が右肩上がりということは、
直近の為替レートが上昇傾向にあって、平均値が高くなってきているということですね。
つまり移動平均線が右肩上がりの場合は、上昇トレンドであることを表しています。
次にBは移動平均線が右肩下がりに推移しているのが分かると思います。
これは上昇のときとは逆で、直近の為替レートが下落傾向にあって、
平均値が切り下がっているということです。
だから移動平均線の右肩下がりは、下降トレンドを表しています。
このように移動平均線が動いている方向を確認するだけで、
トレンドが分かるのがひとつの特徴になっています!
移動平均線が水平に近い動きをしているときは、
保ち合いの状態だということになります。
上の例の移動平均線をよくよく見ると、
ローソク足と同じような動きをしていることが分かります。
ローソク足が上昇すれば、それに遅れて移動平均線も上昇して、
ローソク足が下落すれば、遅れて移動平均線が下降しています。
だったらトレンドが少しでも早く確認できるローソク足で
トレンドを確認したらいいんじゃないと思ったかもしれません!
それは確かにそのとおりです(汗)
ただ、ローソク足と移動平均線が同じような動きをするのは、
移動平均線の計算期間に関係していて、
比較的に計算期間が短い移動平均線はローソク足と似た動きになります。
上の例で使っている移動平均線は短期の移動平均線なので
ローソク足と同じような動きになっているんですね。
でも中期や長期の移動平均線はローソク足とはまた違った動きになるので、
そういう場合には移動平均線の方向からトレンドを確認することに意味がでてきます。
中期の移動平均線を追加! (クリックで拡大します!) |
元のチャートに中期の移動平均線(緑色の線)を追加したのが上のチャートです。
中期の移動平均線は短期のものとは違って、
ローソク足とは全然違う動きになっているのが分かると思います!
移動平均線の向きは前半部分(画面左側)が
ゆるやかに下降しているので下降トレンドですね。
中盤以降(画面右側)はほぼ同じ値で推移しているので、
保ち合いということが移動平均線の向きから読み取れます。
このように為替レートが上下していてトレンドが分かりにくいときも
中期や長期の移動平均線を見れば大きなトレンドを確認することができます!
ただし、移動平均線はどうしてもローソク足より動くのが遅いので、
移動平均線の向きだけで売買タイミングを見つけるのは難しいです。
どうすればよいのかは次の記事でも補足します!
]]>ここからはテクニカル指標を使った分析を紹介していきます。
まずは基本となる移動平均線を紹介していきたいと思います!
]]> 移動平均線は直近●日間の平均の連続!
移動平均線は名前のとおり平均に関するもので、
過去の終値の平均値をチャート上に表示した指標となっています。
と言われても、どんなものかイメージがしにくいと思いますので、
実際に移動平均線を追加したチャートを見てみましょう。
移動平均線はこんな感じ。 (クリックで拡大します!) |
このチャートだとピンク線が移動平均線です。
平均だけであってローソク足の中央付近を推移しているのが、なんとなく分かると思います。
移動平均線には平均値の特性をいかした何種類かの分析方法があるので、
それをこれから紹介していきたいと思います。
ただ、移動平均線がどのように計算されて表示されているのかを知ると、
分析方法の理解も深まると思うので先に計算方法を紹介しておきたいと思います。
以下のサンプルを事例に解説していきます。
日付 | 終値 | 5日移動平均 |
1日目 | 102.11 | - |
2日目 | 102.25 | - |
3日目 | 101.87 | - |
4日目 | 101.56 | - |
5日目 | 101.49 | 101.856 |
6日目 | 101.49 | 101.732 |
7日目 | 101.31 | 101.544 |
8日目 | 101.35 | 101.44 |
9日目 | 101.72 | 101.472 |
10日目 | 101.96 | 101.566 |
11日目 | 101.94 | 101.656 |
12日目 | 101.97 | 101.788 |
13日目 | 101.83 | 101.884 |
14日目 | 101.79 | 101.898 |
15日目 | 101.78 | 101.862 |
16日目 | 102.36 | 101.946 |
17日目 | 102.48 | 102.048 |
18日目 | 102.73 | 102.228 |
19日目 | 102.38 | 102.346 |
20日目 | 102.47 | 102.484 |
このサンプルは、ある時点の米ドル/円の為替レートで、
20日間の終値を表にしたものです!
移動平均線は終値の平均値を使うので、
始値、高値、安値の記載は省略しています。
平均する期間は特に決まりはないですけど、
ここでは5日間として、まずは1日目~5日目の終値の平均を計算します。
(102.11+102.25+101.87+101.56+101.49)÷5=101.856
そうすると平均値は101.856になるので、この値が5日目の移動平均値となります。
同じように2日目~6日目の平均を計算して6日目の値に、
3日目~7日目の平均を7日目の値にして、最後の20日目まで計算します。
そうして出来上がった「5日移動平均」列の数字を
チャート上に折れ線グラフとして追加すれば移動平均線は完成します!
こんな感じです。
5日移動平均線を追加! |
ポイントは当日を含めた直近5日間の平均値の連続になっているということです!
5日移動平均線なら直近5日間の終値が使われているのを覚えておいてください。
ちなみに移動平均線にはいくつかの種類があって、
上で紹介したのは単純移動平均線といいます。
一般的に移動平均線と言うと、単純移動平均線のこと指すのでこれも覚えておきましょう。
上でも書いたとおり平均する期間には特に決まりがないので、
例では5日としましたが別の日数で計算してもオッケーです。
たとえば上の例に8日移動平均線を追加すると次のようになります。
8日移動平均線を追加! |
5日と8日では集計する期間が3日違うだけなのに、
チャート上に表示してみると意外に大きな差があるのが分かると思います。
こうした差は分析する際にも影響があるので、
何日の移動平均線にするのかは結構重要な問題です。
では何日にすればいいかと言うと、
取引ツールの初期値の日数をそのまま使うのが無難です!
「みんなが意識するポイントを意識する!」でも書きましたが、
みんなが意識するポイントは転換点になりやすいです。
だからみんなが見ているのと同じ移動平均線を表示したほうが
分析しやすいし転換点も分かりやすいと思うので、
初期値の日数をそのまま使うのがいいですね!
一般的によく使われる日数については、このあとに書いていきますけど、
はじめのうちはあまり意識する必要もないので
次の記事まで読み飛ばしててもらってもオッケーです!
では、移動平均線でよく使われる日数を紹介します!
パターン | 短期 | 中期 | 長期 | 備考 |
パターン1 | 5 | 20 | 75 | 5日=1週、20日=1ヵ月、75日=3ヵ月 |
パターン2 | 5 | 21 | 55 | フィボナッチ係数 |
パターン3 | 13 | 26 | 52 | 13週=3ヵ月、26週=半年、52週=1年間 |
パターン1は日足のチャートでよく使われる数字で、
1週間とか1ヵ月の営業日数のパターンですね。
取引ツールの初期設定にもよく使われている数字だから、
多くの人が使っている数字だと思うので、この数字を使うのが一番無難ですね!
短期、中期、長期の数字がそれぞれありますが、
このうち2本、3本の移動平均線を同時に組み合わせて使うのが一般的です。
だから短期売買であれば短期5日と中期20日の組み合わせ、
中長期の売買であれば中期20日と長期75日の組み合わせで使ったりします。
(詳しくはまた別の記事でも書きます!)
パターン2は日本よりも海外で使われることが多いような気がしますけど、
フィボナッチ係数を使うパターンですね。
フィボナッチ係数というのは、どの項目も左2つの数字の和になる数列のことです。
こんな数列です。1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89...
(1+1=2、1+2=3、2+3=5、3+5=8、5+8=13、8+13=21...)
フィボナッチ係数は芸術作品、自然界でよく出現する数字で、
たとえば最も美しい比率として有名で、
美術品や建築物にもよく使われている黄金比(5:8)もそうです。
他にも花びらの枚数やひまわりの種の数もフィボナッチ係数であることが多いです!
投資の世界でもフィボナッチ係数に当てはまる現象が多くて、
テクニカル指標の計算期間に使われることがよくあります。
だから移動平均線の日数にも使われることが多いですね。
パターン3については、パターン1と同じように
キリのよい営業日数がもとになっている数字で週足のチャートでよく使う数字です。
まとめると、日足、それよりも短い1時間足ではパターン1、パターン2、
週足であればパターン3を使うのが一般的だと思います!
では次の記事から移動平均線の特性に迫ります!!
]]>
どれもラインにタッチすると反転しやすい特徴がありましたが、
ここではなぜ反転しやすいのかについて書いていきます。
これまでに「トレンドラインで方向性を見やすくする!」でトレンドライン、
「抵抗線と支持線で攻防戦が起きる!?」で抵抗線、支持線を紹介してきました。
その中でこれらのラインには反転しやすいという性質があると書きました。
それを証明するためにいくつかのチャートを紹介しましたが、
どれもラインにタッチするとキレイに反転していたと思います!
このチャートですね。
|
|
説明のために分かりやすい事例を探していたので、
キレイに反転しているのは当たり前なんですけどね、、
でもこんな感じでキレイに反転している事例は
チャートを見ていれば、たくさんあります!
つまり反転しているのは偶然ではなくて、それなりに理由があるはずです。
その理由について為替バカは市場に参加している多くの人が
反転することを意識しているからだと思っています!
チャートばかりを見て取引をしていると、
自分1人で取引しているような錯覚を覚えてしまいますが、
「誰かが儲かると誰かが損をする?」でも書いたように、
FXは相対取引ではあるんですが世界の誰かと取引しています。
その取引に参加しているたちが同じようなことを考えだすと、
考えていることが実現されやすいと思っています。
たとえばリーマンショックのときには、
円がらみの通貨ペアは暴落(ものすごい円高)しました。
このとき買いポジションを持っていたほとんどの人は、
さらに下がることを恐れて、損切りのために売り注文をしていたはずです。
買いポジションを持っていない人たちは、
新規に売り注文をして利益を狙っていた人も多かったと思います。
つまりその当時の市場参加者のほとんどの人が
更に値下がりすることを意識して売り注文を考えていたと思います。
すると売り圧力がますます強くなって、
暴落に加速がついてどんどん下がっていきました、、
要はみんなが下がると思えば下がりやすいということですね。
話を戻すと、抵抗線とかもこれと同じで、
抵抗線で反転すると思っている人が多いから、
売り圧力が強くなり本当に反転しているのだと思います。
なんで反転すると思っている人が多いかと言うと、
線を引くだけでできるテクニカル分析だから
簡単で分かりやすくて、みんなが意識がしやすいというのがあると思います。
なんなら線を引かなくても、
前回の高値や安値は意識するポイントなんで、
みんなの注目が集まりやすいと思います。
そしてこれまでに何度も反転しているから
今回も反転するかもと思う人が多いのが理由ではないでしょうか。
結局、みんなが意識するポイントだからこそ、
転換点になりやすいということですね。
だから反転することも多いし、
反転しなくても突き抜けたときに勢いがあります。
逆に言うとみんなが意識していることを意識すると、
転換点がどこにあるのか気付きやすくなります!
テクニカル分析というと、チャートやテクニカル指標で分析するんで、
チャートの形や指標の数字だけを見て分析しがちです。
でもそこから一歩踏み込んで、
他の人が何を考えてテクニカル分析しているのかという視点に立てば、
おのずとみんなが意識していることも見えてくると思います。
そうすると分析の精度も上がってくると思うんで、
ぜひやってみてほしいですね。
今回はトレンドラインに似ている抵抗線と支持線を紹介していきたいと思います。
]]> 支持線は反転の目安になる!
トレンドラインはチャート上に線を描く補助線でしたが、
抵抗線(レジスタンスライン)と支持線(サポートライン)も同じで
チャート上に描く補助線となっています。
特徴も似ているんでトレンドラインを思い出しながら見てもらえればと思います。
それでは、まずは支持線から紹介していきます!
支持線はこんな感じ。 (クリックで拡大します!) |
支持線は下値支持線とも言って、
前回の安値に合わせて水平に描く線のことをいいます。
上のチャート図で言うと、
①の安値である138円付近に引いた水平線のことです。
②の箇所でローソク足が支持線より下にはみ出していますが、
そこはトレンドラインと同じくざっくり引いてしまいます!
そしてもう一度②の箇所を見てもらいたいのですが、
支持線にタッチして反転しているのが分かると思います!
前回の安値付近では反転しやすい性質があるんで、
支持線は反転の目安として使うことができます!
もちろん反転せずにそのまま下落してしまうこともあるんですけど、
前回の安値付近で反転するケースは結構な頻度で起こります。
だから実際の取引でもよく使う補助線になると思います!
続いて紹介するのは抵抗線です。
勘のいい人ならどんなものか想像できているかもしれませんが、
抵抗線は支持線とは逆で前回の高値に合わせて引く補助線です!
抵抗線はこんな感じ。 (クリックで拡大します!) |
上のチャートで言うと、
前回の高値である①に合わせて引かれた補助線のことを抵抗線といいます。
そして見てもらいたいのが②の箇所で、
抵抗線にタッチして反転しているのが分かります。
これも支持線と同じで、抵抗線は反転の目安にすることができます!
ただし、必ず反転するわけではないのも同じです。
上のチャートだと③の箇所で反転せずに突き抜けています。
でも抵抗線に意味がなかったわけではなくて、
節目としての役割はしっかり果たしています。
よく見てもらうと分かりますが、
③の抵抗線上で横ばいに動いている箇所があります。
(③の真下のローソク足4つ分のところです)
これは上昇トレンドだと思っている人たちの買い圧力と
前回の高値で反転すると思っている人たちの売り圧力が拮抗していて
攻防が続いているからだと思います。
結局は買い圧力が勝って抵抗線を突き抜けるわけですが、
突き抜けた後は早いスピードで一気に上昇しているのが分かります。
これは節目となる線を超えると動きが早くなる特徴があるからです!
つまり抵抗線(支持線も!)では反転しやすいのと、
反転せずに突き抜けると動きが早くなる2つの特徴があります!
「トレンドラインで方向性を見やすくする!」では、
上昇トレンドは一方的に上昇しているわけではなくて、
上下を繰り返しながら上昇していると書きました。
トレンドのない保ち合いの状態のときも同じで、
上下を繰り返しながら横に動いていく感じになります。
その上下となるのが支持線であったり抵抗線です。
抵抗線、支持線ぜんぶだし。 (クリックで拡大します!) |
チャートを見てもらうと分かるように
①~⑤の間は支持線と抵抗線の間を行ったり来たりしていますね。
こんな感じで相場が保ち合いのときは
支持線と抵抗線の間で動きやすい特徴があります。
もうひとつ見てもらいたいのが、⑤を突き抜けた後の動きです。
140円付近を高値して、次は⑥に向かっています。
そうすると①③⑤を結ぶ抵抗線が⑥では支持線の役割を果たします。
支持線は前回の安値に合わせて引くと上で書きましたが、
前回の高値が支持線になるパターンも実はあります!
だからこのチャートの今後は⑥近辺で
反転するか突き抜けるかの攻防があると予測できます。
もし反転したら今度は140円付近の抵抗線を目指した動きになり、
逆に⑥を突き抜けると②④の支持線を目指す動きになりそうです。
ちなみにこの後はこんな感じになりました。
こんな感じになりました。 (クリックで拡大します!) |
⑥で反転して140円の抵抗線でまた反転しています。
ということは、ここでも支持線と抵抗線で
行ったり来たりするパターンができつつありますね。
このように支持線と抵抗線で流れが変わることが多いので、
これを目安にして取引に利用することができます。
それでは次は節目となる支持線や抵抗線で反転しやすい理由を説明していきます!
]]>
まずはテクニカル分析の基本とも言える
トレンドラインについて書いていきます。
トレンドラインはトレンドを見やすくするためにチャート上に描く補助線のことです。
線1本を引くだけなのにチャートがかなり分かりやすくなります。
では実際にトレンドラインを引いたチャートを見ていきたいと思います。
|
|
左がトレンドラインなしのチャートで、
右がトレンドラインありのチャートです。
右チャートを見てもらうと分かるように
トレンドラインは上昇トレンドの下限に線を引きます。
今回の場合は下限が同一線上にキレイに並びましたけど若干ずれる場合もあります。
その場合も気にせず、ざっくりと引くのがポイントですね。
そして、ここでちょっと見てもらいたいのが、
①~④のトレンドラインにタッチしている部分です。
トレンドラインにタッチすると再度上昇しているのが分かると思います!
トレンドラインは上昇トレンドの下限になりやすい性質があるので、
タッチすると再度上昇しやすい傾向があります。
だから④の先でまた上下して、
トレンドラインにタッチしたら再度反転する可能性があります。
逆にトレンドラインで反転せずに割り込んでくるようなら、
上昇トレンドが終了したと判断することもできます。
つまりトレンドラインはトレンドが継続中かどうかの判断にも使えます!
トレンドラインとは呼ばないと思うんですけど、
上昇トレンドの上限に線を引くという方法もあります。
そうするとトレンドがより分かりやすくなります。
上限にも線を追加! (クリックで拡大します!) |
上昇トレンドは一方的に上昇しているわけではなくて、
上下を繰り返しながら上昇していきます。
2本の線を引くと上限と下限がよく分かります。
これを利用して②や③の下限で買って、
上昇トレンドに乗るという取引方法があります。
損切りラインは上昇トレンドが終了したことを示すトレンドラインの下あたりに設定します。
そしてトレンドラインが上昇する度に少しずつ損切りラインも引き上げていき、
損切りラインに引っかかるまでポジションを持ち続けます。
もしくは上限のラインに触れた⑤とかで売って利益を確定させます。
そうすると一度の取引で大きな利益が狙えて、
しかも損切りラインが分かりやすい取引にすることができます。
ただ、注意したいのは①では買わないことですね。
①の時点ではトレードの前提となる上昇トレードが
まだ確認できないので取引を開始するのはちょっと早いと思います。
逆に④だとちょっと遅いかもしれないので、トレンドの転換に注意をしたいですね。
このようにチャートに線を引くだけでも、
トレードの目安にできるのがテクニカル分析の魅力ですね。
これまで上昇トレンドを例に書いてきましたけど、
下降トレンドは上下逆転しているだけで基本的に同じです。
だから下降トレンドは上限にトレンドラインを引きます。
|
|
トレンドラインだけでもいいんですけど、
更に下限にも線を引くとこんな感じになります。
上限にも線を追加! (クリックで拡大します!) |
これで上昇トレンドのときと同じように、
上限と下限を売買タイミングとして取引することができます。
ただしトレンドに乗っかって取引するのが王道なので、
下降トレンドの場合はトレンドライン(上限)付近で売り注文から入ります。
トレンドに逆らって買い注文から入ると痛い目にあう確率が高いので要注意です!
それでは次はトレンドラインと似ている抵抗線と支持線の話です。
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ここではテクニカル分析に似ている天気予報を例えにして、
もう少しどういうものなのか見ていきたいと思います!
具体的な話をしていく前に
テクニカル分析はどういうものなのかを紹介すると、
為替バカは天気予報に似ていると思っています。
たとえば、天気予報で降水確率が80%と発表されていたら
ほとんどの人は傘を持って出かけますよね?
だから帰りに夕立ちにあっても濡れずに済むわけです。
では、もし天気予報がなかったらどうでしょうか?
外を見たら青空で、雲ひとつありません。
傘を持って出かけるでしょうか?
この場合だと傘が必要かどうかの判断は難しいと思います。
テクニカル分析の場合もこれと同じで、
分析しないと判断材料なしで取引しているのと同じです。
判断材料なしの運や勘に頼った取引では、
利益を出し続けていくのは難しいです。
だからテクニカル分析はできたほうが絶対いいです。
天気予報と同じで必ず当たるわけじゃないですけど、
判断材料を持っていると有利に取引ができると思います。
テクニカル分析はドル/円が3日後に103.5円になるとか、
ユーロ/円が1ヵ月後に142円になるとか、
ピンポイントで予測しないといけないと思っている人もいるみたいです。
でもそんなピンポイントの予測はする必要はありません。
というか、毎回ピンポイントで当てることは不可能に近いです。
テクニカル分析はトレンドが分かれば十分だと思います。
トレンドというのは為替レートの方向性のことで、
上下を繰り返しながら上に向かっている状態を上昇トレンド、
反対に下に向かっているのを下降トレンドといいます。
どちらにも当てはまらず為替レートが横ばいに動くのを
保ち合い(もちあい)と言ったり、レンジ相場と言ったりします。
この上昇トレンド、下降トレンド、保ち合いの3つ方向性の
どれに当てはまるのかを知るのがまずは大きな目的となります。
上昇トレンドに買えば、利益なる確率が高いし、
下降トレンドなら売れば利益になりやすいです。
トレンドを知っているというのは、
天気予報で言うと、降水確率を知っているのと同じで、
かなりの強みになると思います!
もちろんトレンドがどこで転換するのかや、
トレンドの勢いがどれぐらいあるのかも分かれば、
テクニカル分析の精度もより増していきます。
ただトレンドがどこで転換するのかは、
上級者でも分析するのはなかなか難しいと思います。
だから完璧に分析するのではなくて、
まずはトレンドを知るというのがひとつポイントだと思います。
もう数年前の話になりますけど、
サブプライムローン問題やリーマンショックが起こったときは、
為替レートも大きく一気に動きました。
こういう突発的な出来事というのは、
チャートだけを見ていても予測することはできなくて、
テクニカル分析が苦手としている部分です。
サブプライムやリーマンショック級の出来事はもうないかもしれないですけど、
為替レートが上昇から一転して下降に向かってしまうくらいの
突発的な出来事はちょくちょく起こります。
だから突発的な出来事が起こる余地があまりない
短期売買のほうがテクニカル分析は向いています。
もちろん中長期の分析にもテクニカル分析は使えますけど、
ざっくりとした分析にしか使いにくいです。
天気予報でも翌日や翌週なら降水確率が発表されていますけど、
数か月後の天気は冷夏なるとか、暖冬になるとか、
ざっくりした予報しかないのと一緒です。
だから基本は短期売買のために分析します。
中長期の売買のために分析するなら、
精度は少し落ちることを念頭において分析したほうがいいですね。
苦手なイメージを持っている人もいるかもしれませんが、
FXをするならテクニカル分析は欠かせないですので、
できるだけ分かりやすく紹介していきたいと思います!
FXは安いときに買って、高くなったときに売れば利益になります。
反対に高いときに売って、安くなったときに買い戻しても利益です。
つまりFXは売買タイミングさえ間違わなければ、
基本的に利益にしかならないんですよね。
こう書くと簡単そうに見えてしまうんですが、
売買タイミングの見極めってなかなか難しいです、、
まして闇雲に勘や運に頼った取引だと
タイミングを間違えて損をしてしまう確率が高いと思います。
じゃあ売買タイミングをどうやって見極めるのかというと、
これから紹介していくテクニカル分析です。
今が安い時期なのか、高い時期なのか、
今後高くなりそうなのか、安くなりそうなのかを
過去の為替レートのパターンから分析します。
そのために使われるのが「ローソク足ってなぁに?」でも紹介した
ローソク足が並んでいるチャートであったり、テクニカル指標と呼ばれるものです。
これらを活用して売買タイミングを見つけるのがテクニカル分析です。
テクニカル分析は上にも書いた通りチャートを見て分析します。
でもローソク足だけを見てても分かりにくいので、
チャートにテクニカル指標を追加して分析するのが一般的です。
これは見てもらったほうが分かりやすいと思うので、
まずは下のローソク足だけのチャートを見てください。
ローソク足だけのチャートです。 (クリックで拡大します!) |
このチャートを見ると、
為替レートが上がったり下がったりを繰り返しているのが分かると思います。
一番右端の最新レートは上向きなので、そろそろ次は下がってきそうな感じがします。
でも、もっと上がっていきそうな感じもしますし微妙な状態です。
こういう場合どちらに動くかはローソク足だけだと、
判断が難しいのでテクニカル指標を足します。
テクニカル指標を足すとこんな感じ。 (クリックで拡大します!) |
ローソク足の周りに5本線のボリンジャーバンドと、
チャートの下にRSIというテクニカル指標を追加しました。
それと102.7円付近に横線も追加しています。
ここでボリンジャーバンドをよく見てもらうと、
一番上の紫のラインの①②の箇所で上昇から下降の流れが変わっています。
ボリンジャーバンドには一番上のラインで転換しやすい特性があり、
最新レート③でも同じように紫のラインまで達しています。
それとRSIの最新値④も高値圏を示す70%を超えているし、
前回の高値と同じ102.7円と同じ水準まで来ているので、
どちらか言えば下降する可能性のほうが高そうです。
こんな感じでローソク足にテクニカル指標を追加すれば、
分析をしやすくすることができます。
それでは次は天気予報に例えて、テクニカル分析の概要を説明していきます。
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苦手なイメージを持っている人もいるかもしれませんが、
FXをするならテクニカル分析は欠かせないですので、
できるだけ分かりやすく紹介していきたいと思います!
その少数の人と、それ以外の人の差はなんなのか、
違いについてここでは検証していきたいと思います。
FXで稼ぎ続けている人は全体の10%と言われているので、
約90%の人が損をしていて一部の人だけが稼いでいます。
10%と聞くと少ないと感じるかもしれないですけど、
全く勉強せずに参加している人も多いですから、
ものすごい高いハードルというわけではないと思います!
ただ、そのハードルを超えるには、
稼いでいる少数派と稼げていない多数派の違いを知る必要があります。
FX本でいくら勉強したり、取引を繰り返したりしても、
違いを知らなければ少数派になるのは難しいです。
ではその違いはと言うと色々あります。
為替バカは全ての違いを知っているわけではないので、
全てはお伝えできないですけど、違いのひとつを紹介します。
それは売買タイミングです。
少数派と多数派ではエントリーや決済のタイミングが全然違います。
ただ、多数派が買ってるときに、少数派が売ってるとか、
真逆の取引をしているという意味ではないです。
タイミングが違うんです。
多数派がエントリーするときには、少数派は決済(利益確定)していて、
多数派が決済(損切り)するときに少数派はエントリーしているんです!
これだけでは分かりにくいと思うので、
事例を交えてこのあと説明していきます。
それでは次のチャートを事例に使います。
少数派と多数派のエントリーポイント (クリックで拡大します!) |
右肩上がりに推移して、
最後に軽く急落している場面のチャートです。
少数派である上級者はこのチャートだと、
前の流れにもよると思うんですけど、AやB付近で買いエントリーします。
この時点ではまだ上昇トレンドなのかはっきりしていなくて、
エントリーするかどうかの判断が難しいし、
損切りの可能性も高くてエントリーするのが怖いポイントですね。
だから少数派にはエントリーできるけど、
多数派はここではなかなかエントリーできません。
そして多数派からの脱却を目指す中級者は
押し目を付けて直近の高値を超えるC付近で買いエントリーします。
ここは上昇トレンドになるのがAやBよりも確度が高くて、
買いやすいタイミングだから安心感のあるエントリーポイントです。
為替バカも好きなポイントですね。
そして多数派はと言うと、上昇トレンドがはっきりしていて、
大きめのローソク足が現れたDのポイントで、
置いていかれないように慌てて買いエントリーをします。
ここで多数派がエントリーしだすと、買いたいと思っていた
ほとんどの人が買ったということなんで他に買う人がいなくなります。
そうなると買い勢力が弱まり、この後は上げ止まりやすくなります。
自分が買った途端、いきなり下げに転換する経験って
誰もが味わったことがあると思うんですけど、
それは多数派と同じポイントでエントリーしていて、
買いが一巡したというのがひとつの要因だと思います!
(もちろん他の理由のときもあります)
逆に少数派の人たちは、
多数派のエントリーポイントのDまでに利益確定の決済を済ませています。
同じDでの売買でも少数派は決済注文、
多数派はエントリー注文と違いがあります。
だから少数派になるにはトレンドの早い段階で、
トレンド発生を捉えられるようになる必要があります!
そのためには分かりやすいサインがでていて、
安心してエントリーできる多数派のポイントではなく、
判断が難しいポイントで精度の高いエントリーできることが
少数派になるための違いのひとつと言えそうです!
前回と同じでチャートでもう少し説明を続けます。
少数派と多数派のエントリーポイント (クリックで拡大します!) |
Dで多数派が買うと、買いが一巡して上げ止まりやすいですが、
このチャートでは実際に上げ止まって、その後に下げに転換しています。
そうするとDで買った多数派は含み損が膨らんできますから、
E付近で損切りを始めます。
つまりE付近は損切りの売り注文が集中しやすくて、
買いも一巡していて買いが入りにくい状況ですから、
売りが優勢になりやすいポイントです。
ここで少数派は売りを仕掛けます。
少数派の勝ち組は人数は少ないですけど、
恐らく多額の資金を持っている人が多いと思います。
だから多数派の損切り注文の売り、少数派の売りエントリーが重なって、
一気に下落しやすい状況になります。
チャートを見てもドーンと一気に下げていますね。
ここで注目したいのが、
少数派と多数派は同じポイントで売り注文をしています。
でも多数派は決済注文(損切り)、少数派はエントリー注文と違いがあって、
多数派は損をしていて、少数派は利益をだしています!
少数派は多数派がどこで仕掛けて、どこで損切りするのかを
まるで把握しているように注文を仕掛けているんですね。
だから多数派の心理が分かるようになるのが、少数派に近づく一歩だと思います。
そのためにはまず自分がどういう心理(感情)で
取引しているのかを知るのがいいと思います!
でも反省する必要は全くない!ということをここでは紹介します。
]]> 損切りにならなければ利益だったときは超残念!
損切りになると残念な気持ちになりますけど、
その中でもかなり残念な損切りがあります。
たとえばこんなケース。
損切りされなければ儲かっていたのに、、 (クリックで拡大します!) |
下降トレンドの勢いに乗って、
直近の安値を超えた①あたりで売りエントリー!
損切りは直近の高値②に合わせて設定したとします。
(Aのラインです)
でも思ったより勢いがなくて横ばいが続いて、
③の上ひげにひっかかったところであえなく損切り。
しかもその後のチャートを見ると、狙い通りに為替レートが下がっていて、
もし損切りされていなければ利益になっていました、、
これは本当に切なくなりますよね。
損切りになったあと思いっきり上昇していたら、
諦めもつくし、損切りしておいてよかったと思えますけど、
損切りがなければ利益になっていたと思うと、なんかやりきれません、、
特に今回の場合だと、あと数pips低いところで反転していたら
損切りにならず利益だったのでかなり残念な結果です。
ただ、それでも損切りはしょうがないです!
諦めて次を考えるしかないです。
損切りはあまり起こってほしいものではないですけど、
避けることはできない必ず起きる出来事なんで、
損切りになること自体を否定してはいけません。
だから反省する必要も全くないです!
取引ルールを破ったなら反省は必要ですけど、
損切りになったことに対して反省はしないほうがいいです。
損切りになったときは買いが優勢だったから
為替レートが上昇したという事実があるだけで、
なぜ損切りになったのかを考えても不毛です。
それに反省すると次は損切りにならないように、
もう少し離れたところに損切りラインを置こうと考えてしまいます。
たとえば下のチャートのように
損切りラインをAからBにしようとします。
損切りラインを広げる? (クリックで拡大します!) |
これは辞めたほうがいいです!
損切りラインを広げると勝率は上がるかもしれませんけど、
平均損失も上がって負けパターンの損大利小のかたちになってきます。
それにどのくらい広げれば損切りを回避できるかなんて、
分からないですから辞めておいたほうがいいです。
損切りはもう経費だと割り切って、
たんたんとトレードをこなしていくのがいいと思います!